墨田区　押上の内科、小児科、血液内科ならあづま内科小児科｜成人予防接種

インフルエンザは、インフルエンザウイルスの感染による疾患で、38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、寒気などの全身症状が現れます。また、普通の風邪と同じように、喉の痛み、鼻汁、せきなどの症状も見られます。子供では痙攣、中耳炎、急性脳症を、高齢者や免疫力が低下している方では肺炎を合併し重症化することがあります。

インフルエンザワクチンを流行前に接種することでインフルエンザにかかりにくくすることができます。
インフルエンザウイルスは毎年少しずつ性質を変え、異なるタイプが流行します。それに対応するためには予防接種も毎年行う必要があります。

インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出始めるまでに約2週間かかり、効果は約5ヶ月間持続します。日本ではインフルエンザが例年12月～翌3月頃に流行するので、10月下旬～12月に接種するようにしましょう。

＊2015年から、インフルエンザワクチンは、A型2株、B型2株を含む4価（4種混合）ワクチンになりました。

肺炎とは、細菌やウイルスなどが肺に感染して炎症を起こす疾患です。がん、心臓病に続いて、肺炎は日本人の死亡原因の第3位を占めています。高齢者＊や慢性疾患を持っている方は、肺炎にかかりやすく、重症化しやすいので特に注意が必要です。

＊肺炎によって亡くなる方の約95％が65歳以上となっています（厚生労働省：人口動態統計（確定数）2013年）。

肺炎球菌ワクチンを接種することによって肺炎になる可能性を減らすことができます。
肺炎の原因菌で最も多いのが、肺炎球菌です（成人の肺炎の約25％を占めます）。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による感染症を予防し、重症化を防ぎます（ただし、すべての肺炎を予防できるわけではありません）。予防効果は大体5年以上続くといわれています。

接種は体調が良ければいつでも可能です。ただし、5年以内に再接種すると、注射部位の痛みが強く出ることがありますので5年以上の間隔を空けるようにしましょう。
また、接種した部位が赤くなったり、腫れたり、熱を持ったり、痛むことがあります。通常は2～3日で自然に治まります。その他、体調がすぐれない場合はすぐにご相談ください。

インフルエンザワクチンの接種を併せて行うことは、肺炎予防の強化につながります。そのため、肺炎の予防には、肺炎球菌ワクチンだけでなく、インフルエンザワクチンの併用接種が推奨されています。

• 65歳以上の方
• 養護老人ホームや長期療養施設などに居住されている方
• 慢性の持病（COPDなどの呼吸器疾患、糖尿病、慢性心不全、肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患）をお持ちの方　など

※平成26年10月から、高齢者を対象とした成人用肺炎球菌ワクチンが「定期接種」（「予防接種法」に基づき、市町村が実施する予防接種）となりました（定期接種の対象となる方は、生年月日により毎年異なります）。対象の期間内に、市町村の契約医療機関や保健所で接種を受けると、「公費の助成」が受けられます。
詳細については、お住まいの市区町村にお問い合わせください。